「入社1年目の教科書」これを読めばわかる!社会人としての歩み方
概要
『入社1年目の教科書』は、新入社員向けにビジネスの基本的な考え方や行動指針をわかりやすくまとめた本です。
著者の岩瀬大輔氏は、自身の経験を基に、新入社員が職場で即戦力となるために意識すべきことを伝えています。
この本の最大のポイントは、「仕事を成果に結びつけるための姿勢と行動」に焦点を当てている点です。具体的には、以下のような要素が重要視されています。
頼まれたことは必ずやりきる
要点
新入社員にとって最も重要なのは、与えられた仕事を確実にやり遂げること。
途中で諦めたり、適当に終わらせたりせず、最後まで責任を持って完了する姿勢が信頼を得るための第一歩。
具体的アドバイス
期限を守り、指示を忠実に実行し、丁寧な報連相(報告・連絡・相談)を行うことが求められる。
考察
この章に出てくる、岩瀬さんの先輩がおっしゃった言葉「新人のうちは頭が良いとか優秀だとかいうのは、どうでも良い事なんだよ。上に頼まれた仕事を何が何でもやりきってくれるかどうか。
仕事を頼む側からすると、最も大事なことは、そういうことなんだ」(本書より抜粋)
「頼まれた事は必ずやり切るんだよ」という先輩の言葉に、重みを感じました。
ただし、やり切るのも限界があるとは思います。医療従事者である私にとっては、失敗は許されない。
そんな時は、次の章にある、「相談」→50%で良いから早く結果を出す・報告するというのも必要だと考えました。
50点でいいから早く出す
要点
完璧を目指しすぎて時間がかかるよりも、不完全でも早めに提出し、
フィードバックをもらいながら改善していくプロセスが大切。
具体的アドバイス
早めに結果を出すことで、
次の行動や改善に繋がり、結果として成長スピードが速くなる。
考察
この章を読んだ時正直「ドキッ」としたのが最初の印象でした。
自分自身で「完璧にしなければ、形を整えなければ」
などと、自分には指示されたことを完璧に遂行することが大事であると思い込んでいた節がありました。
組織のビジョンという視点で見たときに、
- 私自身の「完璧にしたい」ということや、「まだ先だから」という自己中心的な思いは、邪魔な考えであり、
- 常に私「個人」でなく「社会」にとってどのように働きかけるべきなのか?
- という問いを持って仕事に当たることが大事であると感じました。
何かを提案する(新人という気持ちからの脱却)
要点
指示された仕事をただ受け身でこなすのではなく、自分なりの提案やアイデアを持って積極的に関わることが求められる。
これにより、上司との信頼関係が強まり、自分自身の成長にもつながる。
具体的アドバイス
「指示通り」に加えて、「自分なりに考えた提案」を行う姿勢が、価値を生み出す。
考察
「まだ新人だから」「私にはそんな力ないし」「先輩を差し置いて・・」など気持ちのブレーキがかかり、
会議の場面で積極性に欠ける自分がいるといつも感じています。
私利私欲ではなく「何らかの形で貢献するのが社会人としての務めである」という気持ちが根底にあれば、
人ごとではなく、自分ごと、自分ならどう考えるだろうか?
患者さんならどんな気持ちなのであろうか?
と積極的に思考力を使って意見が言えるはずです。
自分の中に「考える力」発言する勇気も持っておくことの大切さを学ぶことが出来ました。
自分を成長させる習慣を身につける
要点
学び続ける姿勢を持ち、自己成長に繋がる習慣を取り入れることが、
新入社員からプロフェッショナルへと成長する鍵となる。
具体的アドバイス
読書や勉強など、自己投資を怠らず、常に新しい知識やスキルを身につける意識を持つ。
考察
この箇所が非常に印象に残っています。
仕事をしながら、隙間時間を使ったり、業務時間中の意識を学びに変えたり、
やれることはいつも目の前にあるんだなぁと感じています。
まとめ
- 本書では、具体的な行動指針やアドバイスが多く示されており、
- 特に「頼まれたことは必ずやりきる」「50点でいいから早く出す」といった考え方が印象的でした。
- スピード感を持って結果を出し、その過程で改善していくことが重要だと気づきました。
- 私の場合(歯科衛生士)は、院長や一緒に働く先輩方後輩との信頼関係を築くために、報連相や細かい仕事にも真摯に向き合うことが求められており、これが仕事の基盤となることも学びました。
- これからの仕事では、自分がどれだけ主体的に行動できるか、
- また、継続的に成長するためにどのような習慣を身につけられるかを意識していきたいです。
みなさんはいかがでしたか?
私は社会の中で、もう新人ではなく、どちらかというと「中堅」に入っている身ですが、
入社1年目ではなくても非常に勉強になりました。
みなさんもぜひ、お手に取ってみてくださいね。
(参考文献:入社1年目の教科書 岩瀬大輔さんのご著書でした)
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