みなさんこんにちは!
今日は「男の子は10歳になったら育て方を変えなさい」
という本の感想をまとめたいと思います。
- 著者:松永暢史
- 出版社:大和書房
- 発売日:2011/11/21
著者の松永暢史氏は、教育コンサルタントとして講演、執筆などで活躍中で、教育と学習のあらゆる悩みに答える教育相談事務所V-netを主宰しています。
「男の子は10歳になったら育て方を変えなさい」を読んで勉強になったこと
反抗期には、その予兆があります。
その「予兆」を感じ取って母と息子の関係を変更させていく必要があることを知りました。
そのためにできることは、息子のことをよくよく観察することが大事です。
身体の変化、・声変わり・汗臭さ・態度などいろいろなところに出てきます。これらの変化は、ただなんとなく
成長過程だろうと、流していてはもったいないです。
「反抗期」を感じ取ったら、育て方を変えなければならないのです。
本書にはその内容がわかりやすく、なぜ育て方を変える必要があるのかまで、教えてくれています。
1章 男の子が口を閉ざす理由
この章では、「反抗期」とはどういうものなのかという「反抗期の正体」について書かれております。
反抗とは:「もう自分は子どもじゃない。一人の大人として認めてほしい」という心の叫び
母親のその習慣が反抗を助長する、そして子どもは沈黙する
母親というものは幼い頃のイメージを引きずったまま息子と接してしまう
赤ちゃんの頃のように、身の回りのことをやってあげたり、「お風呂入った?」「宿題した?」と
声掛けをかけまくる。
これらは、子どもの自立を促すどころか、自主的に動くきっかけを奪っている行為になっている。
反抗期に向けての母の心構え
1)まず行うことは、自分と息子を客観視すること。
たとえ頭ではわかっていても、可愛い息子の顔を見ると、
どうしても昔の癖が出て、接し方が自立型になっていない。そのようなことの繰り返しとなるでしょう。
2)現実の息子を直視し、今の息子にふさわしい新しい習慣をつくる
このシフトチェンジは、反抗期になってから行うのも良いですが、もっと早めにできれば10歳、つまり小学校4・5年生頃になったら、今までの育て方を意識して変えましょう。
3)子育ての最終目標は結婚できる男に育てること
⇧この言葉を聞いて、今※ジェンダー平等の時代に、結婚をするだけが人生じゃないと、
そぐわない発言ではないかと思いました。ですが、あえて私は、この言葉に心引かれました。
「現代の女性が求めているのは、掃除・洗濯・料理など家事ができる男です(本書より抜粋)」
現代に生きる女性は、ジェンダー平等のもとに、さまざまな能力を発揮することでしょう。
男性より女性が優秀であることはさまざまな企業で語られています。
そんな中、女性が男性を選ぶ。
自分のキャリア・人生においてメリットはあるのかを吟味して男性を選ぶ
と言うことは十分あり得ることでは無いでしょうか。
「バブル時代の「三高(高学歴・高収入・高身長)では、今時、素敵な女性はなびかない」このようなことが書かれてある本書は私にとって目から鱗でした。
※ジェンダー平等:男女同権(英語・Gender Equality)男女両性の権利が同等であること、および、そのような理念を言う。ウキペディアより抜粋
このことを踏まえて、今私がやるべき息子への接し方は、、、
「今日からあなたを大人として扱う。だからあなたも自分のことは自分でしてちょうだい」
そう息子に告げて、部屋が散らかっていてもいそいそと片付けてあげない、自分で片付けるまで待つ。
そのように、家事全般・時間管理、生活のあらゆることを彼にさせる。責任を持たせ、生活力をつけよう
とやるべきことが、見えた感じがしました。
2章 反抗期をうまく乗り切る母親、失敗する母親
この章では、母親がどのように息子と関わっていくべきかが書かれています。
反抗期を悪化させるもっとも多いタイプ、それは心配性で世話焼き方の母親です。
では、どのような母であるべきか?
おおらかな母親になろう
一歩引いたところで子どもを見守っていられるかどうかが、反抗期を乗り切るカギ
話を遮って結論から言わない
「手はかけずに目はかけよ」
聞き上手な母親になろう
なかなか難しいですが、このようなお母さんになりたいものです。
上記のうちの一つでも良いのでまずやってみようと思います。
3章 反抗期のしつけが子どもの将来を左右する
この章は、反抗期に親がどのようなしつけをするべきかが記載されています。
「自分のことは自分でさせる」「お手伝いと旅で自立を促す」などが挙げられています。
子どもに伝えたい5つの倫理観
1.嘘をつかない
2.弱い者いじめをしない
3.差別しない
4.約束を守る 感謝の気持ちを忘れない
4章 反抗期でも勉強させる方法
母親の「勉強しなさい」と言うのは逆効果
本章では、反抗期の時期の勉強への向き合い方について書かれています。
「勉強をしなさい」と言う一言がモチベーションを下げてしまうため、言わなくても勉強できるよう、
習慣化させる必要があることが書かれてあります。
この章を読んだ私の感想
勉強のスケジュールを自分で計画(スケジュールの組み立て)をさせて、
自分にとって何が最適な方法か(いつやるか?どれくらいの時間を費やすか?など)
トライアンドエラーを学ばせる形で本人にやらせることが大切であると思いました。
親としての声掛けは・・・
「勉強やりなさい」ではなく、
「今日はいつやる予定?(お母さんの予定のために聞くけどと言う程度に軽く)」
が効果的な声掛けなのだなと思いました。
5章 男の子をグングン伸ばすには
自身の種を育てる
人間は本来、かしこく勇気のあるものだと本章の冒頭で語られています。
「大切なのは努力しても挫折した時、気持ちを切り替えてさらに向上していけるかどうか。」
「挫折を乗り越えた時、確固たる自身が得られる」
何かに挑戦させる(キャンプ、一人旅など) 体験の重要性
自分らしい生きる力を誰もが開花させたいと思います。
それには、自信(自分を信じる力)が必要です。誰もが自信の種を持っていると著者は書いています。
自信の種を育てるのは「体験」以外に方法はない。
6章 男の子の弱点を克服するには
本章では、男の子の「だらしなさ」「コミュニケーション下手」「打たれ弱さ」「飽きっぽさ」についての対策法が書かれています。
1.「だらしなさ」対策・・時間/片付け/勉強/の3者は見事につながっている。なるべく6歳までに正しい生活週間(食事・お風呂・宿題など)を身につける。
2.「コミュニケーション下手」対策・・コミュニケーションとは単にお喋り上手と言うことではない。心と心を通わせることが出来る人。誠実な人柄。人間として魅力的になることが大切。それがコミュニケーションのベースになる。
3.「打たれ弱さ」対策・・努力が報われなかったり、失敗したり、挫折を経験した時踏ん張って前を向けるかどうか。これは、家族の声掛けで自信をつけさせる事が大事だとされます。励まされ、本人の頑張りで挫折から這い上がる経験が増えていくと自信もつき、「打たれ弱さ」から「打たれ強さ」に変わるでしょう。
4.「飽きっぽさ対策」・・飽きっぽいと言うことは決して悪いものではなく、何にでも挑戦することができてしまう性質があると言うこと。どんどん挑戦させてあげることで、この飽っぽさは強みになる。
7章 我が子の幸福を願うあなたへ 教育幸福哲学論
親であれば、将来子どもが幸せになることを願うと思います。
この章では、子どもの未来の幸せについて語られています。
子どもの未来幸福とは どのような状態なのか
やりたい事がやれている
ここでは長期的幸福のことを指す。長期的幸福とは「自分のやりたい事がやれている」「人のために役に立つことができている」と言うことに現れる。
パートナーを得て、世代交代ができている
いわゆるモテなければならない。モテると言うのは「優しさ」「家事ができる」「飽させない」と言う、人間性の中の魅力が大事である。
「やりたい事がやれている状態」についてもう少し分解
「やりたい事がやれている状態」に子どもがなっていくには、日頃から、自らの発する好奇心から常に
そのことを追体験すること。
・追体験をもう少し掘り下げると、追体験とは「他人が体験した事柄を、作業解釈などを通して自分の体験として再現すること」だそうです。
何かの情報を得た時や、「なるほど、そのような場所があるんだな、自分も行ってみたい」と実際にその場所に行ってみること。などが挙げられます。
追体験は行動力でもあり、探究力でもあると感じました。
まとめ
こんなに明確に、未来の子供達の幸福について述べている本だとは思いもしなかったです。
これからも、現在10歳の息子と適切な距離を持ち未来へのバトンを渡せるように、育てていきたいと思いました。
参考文献:「男の子は10歳になったら育て方を変えなさい」 松永暢史著
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