沖縄移住したい!知っておきたい移住のメリット・デメリット

沖縄での南国らしさ満点のリゾート生活を夢見て移住を決めたものの、理想と現実のギャップに悩み、数年で本土へ帰ってしまう方も少なくありません。「移住」は「旅行」ではなく、「生活そのもの」であるため、いつまでもゲストの気分ではいられない部分がありますよね。本記事では、沖縄についての基本情報から始まり、沖縄移住のメリット・デメリットを知っていただき、沖縄移住をより具体的に考えられるようにしていただきたいと思っております。

目次

沖縄はどのようなところなのか

まずは沖縄の基本情報について。気候や郷土料理、文化の3つを押さえていきましょう。

沖縄の気候

沖縄は亜熱帯海洋性気候に属しており、年間の平均気温が23.1℃と温暖な地域です。年間を通してこんなに暖かいなんて、本当に過ごしやすいですね。しかし、「沖縄は暑い」というイメージを持っておられる方もいらっしゃると思いますが、周りが海に囲まれた、本土に比べると小さな島である沖縄は、海からの風があるため日陰に入りさえすれば、それほど暑さを感じることはありません。

あつこメモ:私も外を歩いていても風を感じることがよくあります。これは海の近く限定の出来事ではなく、那覇の街中など海が見えないところでも涼しいです。ただし日陰に入ればの話であるため、県民の皆さんは木陰など日陰を見つけるのが得意なんですよ。
沖縄の特徴として、湿度が高いことが挙げられます。5月の梅雨入りから、なんと9月までは湿度が80%前後と高いのです。そして梅雨明けは6月上旬。6月以降は晴れの日が多くなりますが、日差しが強い!紫外線のピークであるため、外出の際は薄手の上着や日傘を使用することをお勧めします。
あつこメモ:観光客の皆さんは「沖縄」を楽しむため、思いっきり日焼けするなんてこともありますが、沖縄県民となれば皆さん通年、長袖が当たり前という方も。室内はクーラーが当たり前についているため通年長袖でも問題なく過ごせると思います。それくらい、沖縄の日差しを浴びながら半袖で日中を過ごすというのは、身体にとって、やや負担であるということなのだと思います。
そして、なんと10月までは気温が高い日が多く、11月に入りますと少しずつ肌寒さを感じられるようになります。春や秋の期間が短い、または感じづらいため、本土と比べると四季を感じるのが難しいかもしれません。しかし、年間を通して暖かいという気候は、沖縄の一番の魅力となっているのも確かです。皆さんが住んでおられる本土の地域と沖縄、ぜひ比較し、イメージしてみてくださいね。
郷土料理

沖縄の郷土料理といえば「沖縄そば」です。実は「そば」と言っても麺はそば粉は使用しておらず、小麦粉を使用。出汁は豚の骨汁と鰹節を使い、澄んだ色をしています。

沖縄そばのお話でも感じられると思いますが、沖縄では豚をよく調理に使います。「豚の鳴き声以外は全部食べられる」という昔からの言葉があるほど、沖縄の人たちは豚を良く料理に使いました。「ラフテー」「てびち」「ミミガー」と沖縄料理には豚肉が多く用いられているのです。これは琉球王国時代から文化交流・貿易を行っていた中国の食文化の影響であると考えられています。

他にも泡盛、ゴーヤーチャンプルー、にんじんしりしり、などの炒め物、数えるだけでも目移りしてしまいそうです。黒糖のお菓子や、ぜんざいもとても美味しいですし、沖縄のスイーツにも目が離せません。

あつこメモ:あつこも大好き、沖縄そば!沖縄そばは、沖縄本島全土にたくさんのお店があり、沖縄の人はみんなお気に入りのお店があると思います。郷土料理ではないですが、沖縄の食文化としてアメリカ統治下の影響を受けた、タコライス・ステーキ・チキンの丸焼きなど、こちらもまた食べ応えのある美味しいものばかり。移住して毎日食べていたら、体重に気を付けないといけませんね(^^;)
文化

沖縄の文化は非常に多彩で、県民や観光客の皆さんを楽しませてくれます。伝統工芸では三線、紅型、琉球ガラス、やちむん(沖縄の焼き物)が挙げられます。

三線の音色は独特な琉球音階に沿って奏でられ、沖縄の海や街並みにピッタリ。紅型、やちむん、琉球ガラスは、沖縄のイメージにピッタリな明るく、色鮮やかな表現の中で見る人の心を離さない魅力があります。紅型を着て舞う、琉球舞踊も素晴らしいですよね。

エイサーやハーリーも沖縄の大切な伝統行事です。エイサーは本土で言いますと盆踊りに当たります。旧盆に各地域の町の青年会がエイサーを踊りながらその地域の道を練り歩きます。沖縄最大の夏祭り「沖縄全島エイサーまつり」では、各地域のエイサーを踊る青年会が集まるので規模も大きく、踊りに圧倒されることでしょう。

あつこメモ:あつこも「全島エイサーまつり」を見に行きました。各地域によってエイサーの踊り方にバリエーションがあり、太鼓や三線の音色もそれぞれの力強さ、美しさがあり、元気をもらえましたよ。移住生活の中でぜひ訪れてみてくださいね。

沖縄移住のメリット

ここからが本題ですが、沖縄移住を考えている方にとって気になる移住をするにあたっての魅力。観光地としての魅力が多く詰まった沖縄。そこで、この沖縄での移住を実現したときのメリットを5つご紹介します。

海がきれい 自然が豊か

このあつこブログ内、そしてyoutubeあつこチャンネル〜おきなわからこんにちは〜内でも、沖縄の豊かな自然をご紹介したことがあります。とにかく海がきれいです。透き通るようなエメラルドの海をイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。まさしくその通りで、通勤通学中に小高い坂道を登った先に・・歩いていたら急に・・と様々な場面で海が見えるので、日常と非日常が交差する瞬間とも言えるでしょう。

さらに、沖縄には木々や、草花、星空鑑賞が楽しめる場所もあります。本島北部のやんばるは世界自然遺産に指定されており、ドライブに行くと豊かな自然を楽しむことも出来るのですよ。

暖かい気候

本土と比較すると年間を通して暖かく過ごしやすい気候であることも沖縄移住の大きなメリットと言えるでしょう。沖縄の年間平均気温23.1℃と年間を通して暖かい気候です。冬でも10℃を切ることは滅多にありません。まるで別世界、異国の雰囲気漂う、そのような温暖な気候と言えるでしょう。また、猛暑日とされる35℃を超えることは少ないので、年間を通して過ごして過ごしやすいと思います。

子育てしやすい環境

沖縄は出生率が37年間連続1位(2023年2月現在)子育て世帯が多い県といえます。沖縄の人々の子連れファミリーへのあたたかい視線、子供が遊べる公園のバリエーションが多いことも非常に助かるポイントです。公園の遊具は子供達が喜ぶ大型遊具から、乳幼児専用の遊具まで、何度訪れても飽きない施設が満載です。海が見える公園も多く、移住者にとっては楽しい時間となるでしょう。

食べ物が美味しい

沖縄に移住するメリットとして挙げられるのが、おいしい食べ物。沖縄そばをはじめ、ゴーヤーチャンプルーなど、観光客にも人気な食べ物がめじろおし。沖縄の定食屋、居酒屋は常に多くの人で賑わっております。ちょっとしたアーケード街にも飲食店が点在。遅い時間まで営業しているところが多いため、仕事終わりに足を運びやすく、時間を機にすることなくおいしいお酒と食べ物を楽しむことができるのです。

アメリカ統治下の影響もあり、(米軍基地の返還後に残った)アメリカン住宅を改装したおしゃれなカフェも多くあり、ブレックファーストやランチ、ディナーを楽しむことができますよ。家族や友人と一緒に過ごす目的もありますが、実は一人きりでも楽しめるようなお店も多く、お店探しで困ることはほぼありません。

花粉症になりにくい

春の悩み、それは花粉症!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。杉やヒノキによる花粉が原因であるため、本土ではこの季節になると花粉症を発症する方が続出。花粉症の症状があり、イベントなど春の行事事で高いパフォーマンスを発揮できないことが人々の大きな悩みとなっております。

沖縄は杉やヒノキがほとんど植えられていません。そのため花粉症を発症しにくいと言われています。花粉症に関係なく季節を気にせずに仕事やプライベート(家事・育児)の本領が発揮できるという点は、沖縄移住の大きなメリットと言えるでしょう。

沖縄移住のデメリット

沖縄移住には上記に挙げたメリットがある一方、デメリットとなる点もありますので、お伝えしていきます。

車なしでの生活が難しいという地域が多い(車社会である)

電車が通っておらず、バスやモノレールが公共交通機関となっております。沖縄の県庁所在地である那覇などの都市部であればバスの本数も多くモノレールも通っているため移動がしやすいですが、そのほかの地域はバスの本数も少ないため、車での移動が必要になってきます。

もし車なしで沖縄に移住を考えておられる場合は、公共交通機関が充実した那覇市を住まいとして検討されると良いと思います。

あつこメモ:実際沖縄では一家に1台ではなく、2台以上を所有している家庭も少なくありません。あつこの家でも大人ひとり1台車を所有。夫、あつこ、あつこ母の3台所有しており、それぞれの職場に向かいます。
交通渋滞が日常的

沖縄は車社会です。沖縄県民一人一人が朝の通勤ラッシュに一斉に車を走らせるとなると、都市部を中心に交通渋滞が発生するのは容易に想像がつくと思います。特にメイン道路である58号線と国道330号線、この2本の幹線道路は非常に混みやすく、出勤時、遅刻しないように早めに出発するなど自分自身で対策しなければなりません。移住してから、勤務先が決まったら、駐車場が職場にあるのか、近隣で見つけるのかをまずチェック。そして何時に出たら出勤時間に間に合うのかを考えることが必要になってきます。

観光客が増えるシーズンでは渋滞が増える傾向にあります。そのような時は、モノレールを利用したり、近道(裏道)のルートを考えたりと対策をしておくのもおすすめです。

台風・塩害の対策が必要

「沖縄に移住するからには海が見える場所に住みたい。」そう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなあなたに気をつけていただきたいのが、塩害による被害です。車やバイク、建物が錆びるのです。原因は高温多湿であり、海風の塩分が建物や、車、バイクに常に触れることにより錆びてしまうのです。サビは建物の劣化の原因にもなりますし塩害の被害は、洗濯物のベタつきや臭いの原因になることも考えられます。海の近くに住もうとお考えの方は塩害対策も考えておいた方が良いでしょう。錆び取りやコーティング材の使用など地元の方からの情報を参考に対策していきましょう。

もう一点は、沖縄は台風が年間を通して発生しやすい地域だということです。気象庁のデータによりますと、2023年に沖縄に接近した台風は5月〜10月の6ヶ月間6回発生し、接近ということでした。台風の規模は非常に大きいものから普通サイズのものまであり、雨量が非常に多いタイプ、暴風が強いタイプ、両方が強い威力のものまで、様々な状況を想定しなければなりません。暴風により車が横転することもあるので台風から身を守ることが大切なのです。台風が接近しますと、飛行機や船がストップし、スーパーなどでは商品の品切れが相次ぎます。

これらの点から、移住して初めての台風が来たときはかなり戸惑う可能性があります。そのような場合は、地元の人のアドバイスを聞いたり地方ニュースが台風情報をしっかり伝えてくれますのでそれらの情報を参考にしていきましょう。

物が飛んでいくということも多々あり、周辺の人に危険が及ぶことも。ベランダには物を置かない、スマホの充電を確保(バッテリー)、水や食料品の確保など対策をとっていくようにしましょう。

賃金が安い

沖縄県の給料が安いと言われる理由として挙げられる3つの理由があります。

1.非正規雇用の割合が高い

沖縄の給料が安い理由の一つとして挙げられるのは、非正規雇用の割合が多いことです。非正規雇用が多いということは正社員の数が少ない、つまり給料の平均値が非正規雇用の方の割合が高い中で換算されるため、「沖縄県民の給料は安い」という評価につながってしまったのではないでしょうか。

2.第三次産業が多い影響

都会であれば、保険、技術サービスなど生産性の高い産業が存在しますが、沖縄では第三次産業(サービス業、外食産業小売業、宿泊業)の割合が高いのです。観光業が主な主要産業である沖縄県の特徴だといえます。

そのため労働生産性(労働者一人当たりが生み出す成果)が低いという構造になっているのです。

3.県民性

これは一概にこうだとは言い切れないのですが、県民性が給料の安さに関係しているという考え方も存在しています。給料を上げるためには個人の向上心に天井を作ってはならないという話もあります。しかし島社会の沖縄では沖縄独特の人間関係において、昇進を望まない人が多いということもあります。

しかしあつこ自身が医療職(歯科衛生士)に従事しております。このように安定した収入を移住してから得られている点において、沖縄にも給料が高い、もしくは安定した需要がある職種というものがあると思います。

沖縄で需要が期待される職種3選

・建設業

・エンジニア

・医療関係者

これらの職種はあつこが暮らしていて、求人サイトを見たり沖縄の方の話を聞いたりしている中で感じた、安定した職種です。

建設業においては、沖縄の中で開発が進んでいて新しい建物が多く建設中であることが理由に挙げられます。基地の返還が進んでいる地域もあり、返還後医療施設など大規模な都市計画がある場合は長期間建設するための人材を確保しなければならないので、条件の良い求人もすぐに見つかるのではないかと考えています。エンジニアに関しては、IT企業の沖縄進出もあり、沖縄ではIT系のエンジニアの需要が高まっていると言われています。

また、プログラミングなど高度な専門職であるエンジニアの仕事に限らず、普段からパソコンに慣れ親しむ、使いこなせるというところから始めておくというのも良いことかもしれません。

実際沖縄県では中小企業・小規模事業者の労働生産性の向上のため、ITツールの導入に要する経費の一部を補助する公募を開始(2024.1.11更新)しており、販売システム、在庫管理システム、会計、勤怠管理、オンライン会議などに要する経費に補助金が活用されています。そうなれば、中小企業に勤めたときに、パソコンなどの電子機器での作業に慣れている方はすぐに業務の流れがつかめ、仕事の需要も高まり必要な人材として活躍できるでしょう。

中小企業・小規模事業者の労働生産性の向上のため、ITツールの導入に要する経費の一部を補助する公募を開始

医療関係者に関しては、看護師や薬剤師をはじめとした医療関係の職種は沖縄県内でも給料が高いです。専門知識が必要であり、資格の特殊性から医療関係者の需要は高まっております。高齢化社会において長寿の高齢者の医療的ケアも必要であり、各施設、人手が足りなくなってきており、人材確保の必要性が高まっています。

あつこメモ:あつこが働いている歯科衛生士の職種も看護師、薬剤師ほどではないですが移住してから安定した収入が得られる技術職。医療関係の安定感に助けられています。

まとめ

いかがでしたか、今日は沖縄移住を考えておられる方にとって、移住についてのメリット・デメリットをお伝えしました。デメリットに関してはそれぞれの項目の中でそのデメリットに対してどのような対策を講じると良いのかをあつこなりに書かせていただいておりますのでぜひ参考になさってみてくださいね。交通渋滞、賃金の安さなど日々の暮らしに直結する問題もありますので、移住後に後悔しないためにも短期滞在を検討されることをおすすめします。沖縄本島北部の国頭村や東村では「お試し住宅制度」というサービスが提供されているそうです。期間限定で沖縄移住生活を体験されるのもおすすめですよ。

国頭村移住体験住宅

他にも、沖縄には安く費用を抑えて滞在できる、マンスリーマンションやウィークリーマンションもあります。これらを活用しても良いでしょう。

沖縄移住を考えておられる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。












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この記事を書いた人

沖縄在住13年目、沖縄のお出かけ情報ならお任せください。歯科衛生士歴20年目、年間1000人以上の患者さんの歯と向き合っています。大好きな沖縄の情報、時々色々な事(歯科、聖書)をお届けします。

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