「昨日使っていなくても、必ずひとつずつ確認しているんだよ」
先日、私の通っている教会で、「花の日礼拝」がありました。
花の日礼拝は、キリスト教の行事のひとつです。 アメリカ・マサチューセッツ州の教会で6月に子どもを集めての特別な礼拝を行ったことが始まりと言われています。花を持ち寄って教会堂を飾ったり、礼拝後に子ども達が病院を訪ねて病人を見舞ったり、警察素や各種施設を訪問したことに由来しています。
礼拝の後、お花を持って、消防署まで、レッツゴー!
「いつもこの街の人々を守ってくださり、ありがとうございます。これからも皆様が守られますようにお祈りします。」
牧師からの言葉の後、花束の贈呈です。
「せっかくなので消防車、救急車、見ていきますか?」
業務中、すみません、、。と思いつつ、救急車の中から見せていただきました。
学校と違い、少ない人数での訪問にも関わらず、丁寧に子どもたちに、救急車と消防車を見せてくださりました。
消防士さんが一人だけついてくださり、他の方は建物の中に行かれると思いきや、消防士の皆さんもみんな一緒に、ニコニコで見学についてくださりました。
子どもたち、興味津々です
救急車の中に入らせてくださりました。
「手当中、かがまなくても良いように、大人がたっても良い高さになっているんだよ」
確かに!そう言えば!救急車って高さが高いですね。
ホースを持たせてくださいました。
ホースは重く、それが重なり合って巻かれてあるので、両手で持つのがやっとのようでした。
消防車は、中のほとんどが、タンクであり、そこから、一気に圧をかけて水が出ていく仕組みなんですね。すごいです。
下の写真をご覧ください↓
たくさんの器材が入っておりました。その状態を見せながら、消防士さんが子どもたちにあることを説明していました。
あることとは、「準備」についてです。
「毎日、車の中にあるものが、ちゃんとあるかどうか、一つずつ確認しているんだよ。
昨日使っていなくて、外に持ち出していないことがわかっていても必ずやるんだよ。
万が一何かの時に無くなっていたらいけないからね」
①仕事の姿勢
昨日は、器材を使っていない(消防車を出動させていない)とわかっていても、必ず一つ一つもものが揃っているかを数えている(チェックをつけている)。
この街に住む私たちが眠ったり、遊んだり、ゆっくりしたり、生活を営む間に、消防士の皆さんは、いつか来るやも知れぬ、’’出動’’に向けての準備を怠らないのです。
この私たちの知らないところでの’’準備’’が街の安全を保つ秘訣、怪我人、死者を出さないための姿勢なのだと思いました。
私自身、歯科衛生士として、患者さんの知り得ないところでの準備は怠るべきではないと改めて身の引き締まる思いになりました。
歯科における患者さんの知り得ないところでの準備とは、やはり医療機関ですので、
器具機材の再生処理である、洗浄・消毒・滅菌の分野における業務です。
いつ新たなスタッフが入っても同じことができるようにマニュアルを作成、しっかりと活用し、
その都度点検していきたいと思いました。
日々の仕事の中での’’慣れ’’が発生してしまうと、その隙間にミスや事故が潜んでいるということ。
このことを消防士の皆さんから改めて教えていただきました。
②子ども・大人関係なく伝える姿勢
朝は、何時に起きる、とか火を消す方法とか、子どもにインパクトのあるエピソードでなく、
上記①のような、大切な仕事に取り組む姿勢について、子どもだからと端折ることなく、
一番大事なこととして伝えてくださった若い消防士さんに、感謝です。
今は、ピンとこないメッセージでも、しばらく後からストンと響くこともあるのではないかと思います。
昨今、日本では、将来を案ずるニュースが見られますが、
今日のような学びの場と交流の場が与えられ、子どもたちにとって素敵な社会人の先輩から、
話を伺えて、未来は明るくなると、思いました。
読んでいただき、ありがとうございました。
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